羽生結弦、世界選手権へ決意「羽生結弦を超えたい」「己に勝った上で勝ちたい」

スポーツ報知
羽生結弦

 フィギュアスケート男子で五輪連覇の羽生結弦(24)=ANA=が、19日放送のフジテレビ系「とくダネ!」(月~金曜・前8時)の単独インタビューに応じ、世界選手権(20日~、さいたまスーパーアリーナ)へ向けての心境を語った。

 右足首を負傷していた羽生にとって、4か月ぶりとなる実戦に向け「完治とはいえないんですけれど、自分が納得できるレベルまでは戻ってきたなという感触はあります」と状態を明かした。

 昨年の平昌五輪前の2017年11月にも右足首を負傷しており、「前回のけがとはまた違った部位だったので、治療の方針だとか治り方の違いだとか、そういうところでも歯がゆい思いをしたり、難しいなと思ったところはありました」と、この4か月を振り返った。

 現在の状態については「あのころ(平昌五輪前)よりも、今の実力に満足できていますし、自分の中でも世界選手権に出られるレベルになっているなっていう感触がしっかりある。4回転はとりあえずループまでは戻っています。平昌五輪の時もループまで戻っていて。完全に戻ってはいなかったんですけど、今回に関してはしっかり戻ったなという感触はあります」と手応えを語った。

 2014年3月に行われた世界選手権では、ショートプログラムで3位と出遅れ、フリーで逆転優勝を飾ったものの、2位の町田樹とわずか0・03点差だった。「あの頃の自分を超えたいな、というか。もちろん優勝は目指しているんですけど、その上でギリギリ勝った感じではなくて、もっと圧倒的に勝ちたいなという気持ちでいます」と決意を述べた。

 ライバルとして、今年の全米選手権を342・22点で優勝したネイサン・チェン(19)=米国=の名を挙げたが、「ネイサンのナショナルの点数とかすごいなとか思ったんですけど、自分がしっかり調整しきれれば問題はないかなと思っているので、誰に勝ちたいとかじゃなくて、己に勝った上で勝ちたいというのが今回の感じです。今シーズンはちょっとしか試合ができなかったけれど、その中での羽生結弦を超えたいって思ってます」とコメントをした。

 今シーズン最後の大会へ向け「シーズンの締めくくりとして世界選手権は存在すると僕は思いますし、そのシーズン勝てたか勝てなかったかはこの試合で決まると思うので。このシーズン勝ちたいなって思ってます。みんながピークの中で勝ちたいなっていうのが強いですね」と、あくまで優勝を目指すことを宣言した。

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