宇野昌磨、右足首も大丈夫「結果求めて臨む」

スポーツ報知
公式練習で演技する宇野(カメラ・相川 和寛)

◆フィギュアスケート 世界選手権 公式練習(19日・さいたまスーパーアリーナ)

 20日開幕のフィギュアスケートの世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)で、19日は会場で公式練習と男子の会見が開かれ、17、18年大会銀メダルの宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=は、2月の四大陸選手権を制した勢いそのままに「結果を求める」と決意を語った。女子の練習で紀平梨花(16)=関大KFSC=は、3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を17本着氷した。

 緊張感が漂うリンクで、宇野はマイペースに4回転ジャンプを跳び続けた。SP「天国への階段」の曲かけでは、冒頭に4回転フリップ、続けて4回転―3回転の連続トウループを着氷。午後のフリー「月光」は4回転4本も含め、7本全て大きなミスなく降りた。18年12月の全日本選手権から負傷していた右足首への不安も一切、感じさせず「問題ない。シーズンを通してやってきたプログラムに、より磨きをかけ、思いを込めて練習してきた」と自信がみなぎる。

 会見では約4か月ぶりに実戦復帰の羽生に質問が集中する中、6問目でようやく宇野に質問が飛んだ。「気を使って質問していただきありがとうございます」。ここでもマイペースな一言。一瞬で会場の笑いを誘った。

 2月の四大陸選手権で初めて国際主要大会で優勝。7度目の正直でタイトルを手にしたことで試合にかける思いは一変。「試合はいつも自分の納得のいく演技、満足のいく演技をモットーとしてきたが、この試合は結果を求めて臨む」。この発言には会見で隣にいた羽生も宇野に熱視線。2人同時に見つめ合い、笑顔を浮かべた。全ての力を出し切り、初の世界王者をつかむ。(小林 玲花)

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