紀平梨花好調、3回転半17本着氷

スポーツ報知
サブリンクで調整する紀平

◆フィギュアスケート 世界選手権 公式練習(19日・さいたまスーパーアリーナ)

 20日開幕のフィギュアスケートの世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)で、19日は会場で公式練習と男子の会見が開かれ、17、18年大会銀メダルの宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=は、2月の四大陸選手権を制した勢いそのままに「結果を求める」と決意を語った。女子の練習で紀平梨花(16)=関大KFSC=は、3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)を17本着氷した。

 勝負の時が迫るとともに、紀平の完成度も高まってきた。朝の練習ではSPの曲かけで、3本全てのジャンプを着氷。午後の練習でもフリー「ビューティフルストーム」で冒頭にトリプルアクセル―3回転トウループを降りるなどした。この日着氷したトリプルアクセルは17本と好調。勝つための準備は整いつつある。

 2月下旬の米コロラド合宿から苦戦していたスケート靴のエッジ(刃)の調整は、18日の夜もホテルで1~2時間、電動ドリルを使って念入りに確認。浜田美栄コーチも「調子は悪くない。トリプルアクセルは(SPとフリー合わせて)3本入れる予定」と、今季まだ試合でそろえられていない3本の大技を決めにいく。

 今大会を制すれば、08年大会の浅田真央さんの17歳を抜き、日本女子史上最年少優勝。GPファイナル、四大陸選手権を合わせ女子初の3冠もかかる。16歳はフィギュア界に新たな記録を刻む。

スポーツ

×