坂本花織、ノーミス自己ベストで2位発進「前の自分に勝てた」

スポーツ報知
女子SP2位発進の坂本花織

◆フィギュアスケート 世界選手権 第1日(20日・さいたまスーパーアリーナ)

 女子ショートプログラム(SP)が行われ、全日本女王の坂本花織(18)=シスメックス=が世界歴代3位となる自己ベストの76・86点で2位につけた。前回大会銅メダルの宮原知子(20)=関大=は、70・60点の8位。18年平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ(16)=ロシア=が82・08点で首位発進した。

 初出場の坂本が76・86点の自己ベストをマークし2位発進を決めた。「前の自分に勝てたので満足。フリーでも前の自分に勝てるように、気持ちも体力も維持したい」。冒頭のフリップ―トウループの連続3回転を成功。ステップ、スピンもすべて最高評価のレベル4をそろえる演技にガッツポーズが出た。

 2月の四大陸選手権は首位に0・55点差の2位スタートから4位に終わり、涙に暮れた。「悔しくて平昌五輪前より練習した。その成果が出せた」と喜んだ。早朝練習を1時間から2時間半に増やし、滑り込んできた。

 全日本女王が、ザギトワとの5・22点差を追いかける。「頂点は目指しているが、今はフリーでノーミスをすることだけを考えたい」。2月に高校を卒業後、耳にピアスの穴を開けた。大人のカオリが今度こそ、フリーもミスなく演じきる。(高木 恵)

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