宇野「潔く逃げた」望みつなぐギリギリの作戦

スポーツ報知
男子SPで演技する宇野昌磨

◆フィギュアスケート 世界選手権 第2日(21日、さいたまスーパーアリーナ)

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、初優勝を狙う宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=は、冒頭の4回転フリップの失敗が響いて91・40点の6位と出遅れた。

 思わず苦笑いが漏れた。野心を胸に滑った宇野だったが、冒頭の4回転フリップで転倒し、波に乗れずじまい。「フリップの失敗が本当に悔やまれる」と反省が口をついた。

 コースどりがいつもと微妙にずれ、壁に近付きすぎた。それがフリップの失敗を呼んだ。続く4回転―3回転の連続トウループでは、3回転を2回転に抑えた。「逃げたという言葉がふさわしい。潔く逃げました。これ以上失敗すると優勝はできない」。望みをつなぐため、あえての作戦をとった。

 世界選手権は2年連続2位。「全て結果を求めて試合に臨みたい」と貪欲な姿勢を隠そうともせず、氷の上に立ったが、納得いく演技はできず。「やり直しは効かないので、フリーで同じ失敗を繰り返さないようにしたい。ショートのように無難な演技をしていたら勝てない。最後は攻めないといけない」。自分を奮い立たせるように言った。

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