宇野昌磨、4位に涙「自分の弱さに失望…自分にがっかりした」

スポーツ報知
フリーの演技を終え、疲労の色を見せる宇野昌磨

◆フィギュアスケート 世界選手権 最終日(23日・さいたまスーパーアリーナ)

 男子フリーが行われ、18年平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=は178・92点の合計270・32点で4位。日本勢は来年大会の出場枠で最大3枠を確保した。

 血の気が引くほど、ぼう然としていた。宇野は「自分の弱さに失望した気持ちが大きい。悔しい気持ちもあるけど、それ以上に自分にがっかりした」と涙を浮かべた。冒頭の4回転サルコーで着氷が大きく乱れ、氷に手をついた。4回転フリップも着氷で大きくバランスを崩した。金メダルを公言しながら4位で3大会連続表彰台を逃し「1位になりたいと思う自分が、このような演技をするのは恥ずかしい」と声を震わせた。

 右足首捻挫のため、四大陸選手権(2月)では4回転サルコーを回避。練習再開は2月下旬。1か月弱で仕上げるため意識を変えた。普段は練習の虫。今回は足首の負荷に気を使って精度向上に努めたが、結果には結び付かなかった。「トップで争える実力はないと言い聞かせ、一から成長して帰ってこなければいけない」。絶望の底からも、はい上がるしかない。(細野 友司)

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