大雪で電車立ち往生15時間半缶詰め 駅まで300メートルも乗客430人が車内で一夜

2018年1月13日7時5分  スポーツ報知

 新潟県三条市のJR信越線踏切で普通電車(4両編成)が雪のため立ち往生したトラブルで、電車は線路の除雪作業が終わった12日午前10時半ごろ、約15時間半ぶりに運転を再開した。乗客約430人は11日午後7時ごろから車内で一夜を明かした。今シーズン最強寒波の到来で、新潟地方気象台などによると、12日は新潟市で8年ぶりとなる80センチの積雪を観測。北陸自動車道でも車が立ち往生するなど、各地で交通の混乱が続いた。

 動き出す気配のない電車に、乗客の疲労や帰りを待つ家族の怒りは、ピークに達した。立ち往生した電車は新潟発長岡行きで、現場の踏切は、東光寺駅から帯織駅の方向に約300メートル。消防によると、乗客の40代男性と10~20代の女性4人の計5人が「気分が悪い」などと体調不良を訴え、男性が病院に搬送された。

 JR東日本新潟支社によると、電車が立ち往生したのは11日午後6時55分ごろ。直後は社員が人力で除雪を続けたが、降雪が多く間に合わなかった。駅で運転を取りやめれば立ち往生は免れたが、電車の前面に雪かきを装備していたため、通行可能と判断したという。

 先頭車両にいた専門学校の男性(20)によると、電車が止まった瞬間に「雪かきをして動くか試験する」と放送が流れた。いったんはがくんと動いたがすぐに止まり、その後は全く動かなくなった。車内は混雑していて、男性はずっと立ちっぱなしだったといい「目を閉じて時間が過ぎるのを待った。とにかく疲れた」と話した。

 新潟県長岡市の高校3年・栗林美豊さん(17)は友人と2人で乗っていた。日付が変わったころから、疲れた人に席を譲り合う光景が目立ち始めたという。栗林さんら3人も2人分の席に代わる代わる座り、他の人にも譲った。

 車内灯や暖房は動いていた。トイレは男女共用で1か所しかなく、行列ができた。何十分も待っている人もおり、トイレットペーパーがなくなった。食品が配られたが、トイレに行かなくて済むよう、多くは水分を取らずに過ごした。職員にどなって抗議する人もいたという。

 三条市によると、11日午後7時の同市の積雪は77センチだった。JRは「県内全域で降雪量が多く、対応が後手に回った可能性はある」と説明。除雪車の出動は12日午前1時半ごろと遅れた。雪をかきわけながら進む除雪車はスピードが遅く、到着は12日午前9時半ごろになった。客を降ろさず「暗い中、外は雪が積もっており、安全を優先した」としてバスやタクシーによる代替輸送は見送った。12日午前4時ごろには、家族が車で迎えに来るなどした一部の乗客が降り、避難を始めたが、大半は10時間以上車内で過ごした。

 一夜を明かした乗客らは一様に疲れ切った表情を見せた。息子が車内で一夜を明かしたという女性会社員は「除雪車が出るのが遅すぎたのではないか。10時間以上も閉じこめられるなんて」と憤った。

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