伊藤沙恵女流二段「う~ん…力不足だと思います」里見香奈女流名人に3連敗

2018年2月5日7時0分  スポーツ報知
  • 惜しくも敗れた伊藤沙恵女流二段

 将棋の「第44期 岡田美術館杯女流名人戦」5番勝負第3局がが4日、千葉県野田市の関根名人記念館で行われ、後手の里見香奈女流名人(25)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=が挑戦者の伊藤沙恵女流二段(24)に104手で勝ち、3連勝で自らの記録を更新する9連覇を達成した。観戦した森内俊之九段(47)は、圧倒的強さを羽生善治竜王(47)らの姿に重ねた。防衛によって女流5冠を堅持した里見は女流6冠制覇、そして棋士養成機関「奨励会」三段リーグで女性初の棋士を目指す。

 壁は厚かった。リーグ戦を9戦全勝で突破し、今期、4度目となった里見へのタイトル挑戦は、爪痕一つ残せなかった。ストレートの3連敗。伊藤は「う~ん…」と20秒以上も沈黙した後、「チャンスがつかめなかった。やっぱり力不足だと思います」。こらえきれずにこぼれた涙を、指でぬぐった。

 「後悔が残った」と、防戦一方で完敗を喫した1、2局を反省。序盤の飛車交換に応じ、大胆に仕掛け「なんだか、よくなりそうな予感がした」と手応えもあったが「選択肢が多い将棋で、終始分からなかった」。終盤は駒不足もあり、攻める手立てもなくなった。

 「また、この舞台に立てるよう頑張ります」と、終局後の大盤解説会場でも涙。次こそは、うれし涙に変えてみせる。(筒井 政也)

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