松山刑務所脱走余波…自転車イベント中止 14、15日「グラン・ツール・せとうち2018」

2018年4月15日7時0分  スポーツ報知
  • 中止になったグラン・ツール・せとうちの走行ルート(しまなみマスターコース140キロ)

 愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者の平尾龍磨容疑者(27)が脱走した事件を受け、14~15日に予定されていた自転車イベント「グラン・ツール・せとうち2018」を中止したと、主催者の広島テレビ放送が14日に発表した。コースとなっていた広島県尾道市向島(むかいしま)に容疑者が潜伏しているとみられ、警察の捜索が続いていることを考慮。主催者は「参加者の安全確保を第一に考えた」とため息まじりに中止理由を説明した。

 脱走事件発生から1週間。潜伏先とみられる向島での捜索が難航するなか、思わぬところで事件余波が起こってしまった。

 14日にプレイベント、15日に本番を開催する予定だった「グラン・ツール・せとうち2018」が、両日ともに中止に追い込まれた。主催の広島テレビの担当者は「今後も警察の捜索や検問が続くなかで、万一の事態も起こり得ると判断しました。何より参加者の安全確保が第一ですから」と苦渋の決断に肩を落とした。

 同イベントは尾道市と今治市を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」(西瀬戸自動車道)とその周辺をゆったり自転車で巡るもの。計4コースあり、うち3つは向島内の運動公園がスタート、ゴール地点だった。中止により、参加予定だった約1800人のエントリー料の総額約2000万円が払い戻しされることに。主催者によると、コース設営費などを考えると、損害額はさらに膨らむという。

 容疑者が確保されなければ中止になることは13日までにホームページや参加者へのメールで告知していたため、この日現場で大きな混乱はなかった。

 さらに広島テレビでは、5月4日午前にイベントの模様を特番で放送する予定だった。この番組も当然、中止が決定。同局は「来週までには全く別の番組を編成し直さなくてはいけないので、もう大変ですよ…。今は容疑者が一刻も早く捕まることを祈るしかない」と降って湧いた災難にお手上げ状態だった。

 この日も島内は厳戒態勢の中、広島、愛媛両県警は警察官ら約1200人態勢で捜索した。コースの通過点になるはずだった高速道路の向島インターチェンジでも検問が行われた。

 しまなみ海道は、瀬戸内海の景色を楽しみながら初心者でも安全に走行できる専用レーンなどが整備されており、「サイクリストの聖地」として人気を集めている。

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