芥川賞受賞の高橋弘希さん、ダメージジーンズ姿で「会見やらなきゃダメと言われて引っ張り出された感じ」

スポーツ報知
芥川賞受賞の高橋弘希さん(右)と直木賞受賞の島本理生さん

 第159回芥川賞と直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が18日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞には高橋弘希さん(38)の「送り火」が選ばれた。

 高橋さんは東京・内幸町の帝国ホテルで開かれた受賞会見に黒の帽子にパーカー、ダメージジーンズというストリートファッションで登場。「今の気持ち」を聞かれ、いきなり「受賞のお気持ち? まあ、会見やらなきゃダメと言われて引っ張り出された感じ。頑張ろうかなと」と個性的なコメントで取材陣を笑わせた。

 4回目の候補での受賞となったが、「期待は特にしてなかったですけど、(受賞で)普通に満足しました」と淡々と話し、「(受賞が)どうなるか、分からないから、どうかなという感じ。作品はいいんじゃないかと思うけど、読んだ人がどう読むかは分からないんで」と続けた。

 受賞を聞いた瞬間は「8時までに帝国ホテルに来いって言われて。うれしいっちゃうれしいけど、そんなにガッツポーズとかはなかった。小説はあんまり、ガッツポーズとか出ないんですよ。短距離走ならいいんですけど」と笑わせ、「評価されるってことなんで、なにかしら受賞できるってことはうれしい。でも、賞が欲しくて書いている人はいないと思うんで」と冷静に続けた。

 選考委員から「読みにくい小説」という声が上がった点については「読みにくいってことはないでしょ。だいぶ読みやすいと思いますよ」と笑顔で反論。個性的なファッションについては「なんか、家にあったんで…」と正直に話した。(中村 健吾)

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