東京五輪の暑さ対策でサマータイム…安倍首相に申し入れ

スポーツ報知
組織委の森喜朗会長

 2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会会長の森喜朗元首相と武藤敏郎事務総長が27日、首相官邸の安倍晋三首相を訪れ、東京五輪の暑さ対策として、時計の針を一定時間早めるサマータイム(夏時間)導入を正式に申し入れた。

 武藤事務総長が都内で取材に応じ、「抜本的にサマータイムの採用を政府で検討して欲しい。1時間ないし、2時間。1年限りでもういいから採用したらどうかと。その後も続くことになれば、東京2020からのレガシーとしてのぞましい結果を生むのではないか」と説明した。

 サマータイム導入については、14年に森会長が声をあげるも議論には至らなかった。「みんなの考えが一歩進んだのでは。40度を超えるということは前提になっていなかった。深刻度が強く認識された。提案するかどうかという最後の議論をしたのはここ数日。問題提起ととらえていただければ」。最近の異常な熱さが、組織委員会を動かした。

社会