酔って座席下に挟まり山手線ストップ!…50代男性が転倒、救助作業に65分

スポーツ報知
男性が挟まった座席のイメージ

 1日午後2時ごろ、JR山手線内回り電車が浜松町駅に到着する直前に50代の男性乗客が転倒し、座席と床の間に頭部などが挟まった状態になった。東京消防庁が救助にあたり、男性は約1時間後に救助されたが、山手線内回りは1時間以上にわたり運転を見合わせた。

 警視庁愛宕署やJR東日本などによると、男性は酒に酔っていた状態で最後尾の車両に乗車していた。列車が浜松町駅に近付き、ブレーキをかけた際によろけて転倒。進行方向に近い優先席の下に設置されているヒーターと床の間に右耳を下にした状態で挟まってしまった。

 転倒の瞬間を見た人はいなかったが、男性が倒れているのに気付いた別の乗客が車掌に連絡。うつぶせの状態でいる男性を発見し、浜松町駅に到着後、駅職員らに連絡し、作業が行われた。体を引っ張り出すことができなかったことから、ヒーターの部品を外して救助した。座席と床の間のすき間は、15~40センチ程度という。

 男性は酔ってはいるものの救急隊員らとの受け答えは問題なく、意識もあった。耳の辺りの痛みを訴えたため救急搬送されたが、軽傷だった。

 外回り電車は通常通り運行されていたが、救助作業の影響で、山手線の内回り電車は65分間にわたって運転を見合わせ。約1万7000人に影響が出た。JR東日本によると、同様の事故は過去に聞いたことがないという。

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