金足農パワーの源、ボリュームたっぷりカツカレー…裏メニューも

スポーツ報知
「カツとコロッケの合わせ盛りカレー」を手にする杉山さん

 金足農のグラウンドからJR男鹿線の線路を隔てて徒歩15分の場所にある「カレーハウス ブー」が金農ナインのパワーの源だ。

 開業は1978年7月。外食できるところが少ない地域で、ボリュームたっぷりのカレーが食べられることから、中高生たちの御用達になった。ナインたちは、豚カツの上にさらにコロッケやエビフライなどをのせるボリューム満点のカレーで、スタミナをつけていた。

 店主・杉山正孝さん(67)によると、開店まもない頃は西武などで投手として活躍した小野和幸氏(56)が、練習後にカレーをかき込んでいた。84年夏に4強入りした伝説のメンバーもよく来た。今年のエース・吉田も来店したことがあるという。

 金足農は7月24日、明桜を2―0で下し、11年ぶりの甲子園を決めた。杉山さんは同28日に、裏メニューのポークソテーにコロッケをのせたカレー55人分を野球部に差し入れた。カレーを入れたずんどう鍋と炊飯器3台をグラウンドに持ち込んで、ふるまった。

 杉山さんは情緒たっぷりの秋田弁で「まさか決勝さぐ(来)るって思わねがったなあ。東京(日大三)の次は大阪だ」と必勝を願っていた。(甲斐 毅彦)

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