藤井七段が里見女流名人に貫禄示す逆転勝利 「苦しめられ、手強い相手でした。(男性棋士と)変わらない実力を感じました」

2018年8月24日13時7分  スポーツ報知
  • 里見香奈女流名人に勝利した藤井聡太七段(左)

 将棋の第90期棋聖戦1次予選2回戦・藤井聡太七段(16)対里見香奈女流名人(26)=女流王座、女流王将、倉敷藤花=戦が24日、大阪市の関西将棋会館で行われ、82手で後手の藤井七段が勝利した。

 振り駒で先手番となった里見が得意戦型の先手中飛車に構え、序中盤を優位に進めた。珍しく序盤から長考する場面があった藤井だったが、里見のたった一手の緩手を見逃さずに形勢を一気に逆転。終盤は慎重に寄せ切った。

 局後、藤井は「序盤、自分で時間を使って不利な状況になってしまったので、少し失敗気味かなと思っていましたけど、中盤以降はまずまず立て直すことが出来たのかなと思います。(長考は)ちょっとこちらの玉が薄い形が続いたので、警戒してしまったのか、少し序盤で(時間を)使いすぎてしまったのかなあという感じはします」と振り返った。

 里見の印象について「序盤で苦しめられたと思いましたし、手強い相手だなという印象を持ちました」と語り、男性棋士との比較において「自分も対局する上での気持ちは(男性棋士に臨むのと)全く変わらなかったですし、やはり実際に対戦しても、本当に変わらない実力を感じました」を実力を認めた。

 金星を逃した里見は「先手番だったので、先手を生かした序盤戦には出来たかと思うんですけど、ちょっと、中終盤で間違えてしまったのがちょっと悔やまれます」と残念そうな表情。藤井について「あっという間に上に駆け上がられて、なかなか対局することの出来ない方だと思っていましたので、対戦するのをすごく楽しみにしていました」と、わずかに笑顔も見せながら振り返っていた。

 史上最多連勝記録保持者である天才少年と女流棋界の第一人者による直接対決。対局室には24社48人の報道陣が詰め掛け、注目度の高さをうかがわせた。

 藤井が公式戦で女流棋士と対戦するのは初めてだったが、両者は2016年7月に棋士養成機関「奨励会」三段リーグで対戦し、藤井が勝利していた。

 里見は本局まで公式戦で男性棋士に対して通算7勝18敗(未放送のテレビ棋戦を除く)で、今年6月から今月にかけて女流棋士としての対男性棋士戦の史上最多タイとなる3連勝を飾っていた。

 藤井は次戦で村田顕弘六段(32)と対戦する。

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