川崎で「ゴルゴ13展」開会 さいとう・たかをさん「ノペーっと仕事してたら50年たった」

スポーツ報知
開会式でテープカットを行ったさいとう・たかをさん(左)と福田紀彦川崎市長

 漫画家のさいとう・たかをさん(81)の代表作「ゴルゴ13」の連載50周年を記念した展覧会「『さいとう・たかを ゴルゴ13』用件を聞こうか…」が22日から川崎市中原区の川崎市市民ミュージアムで開催されるのを前に21日、同所で開会式が行われた。

 昨年、大阪と岩手・盛岡で開催され、好評を博した展覧会が、ついに関東に上陸する。展示は「軌跡」「狙撃」「女性」「制作」「人気」の5章構成。初公開となる貴重な原画60点や、門外不出だったという、さいとうプロダクション内の“武器庫”に保管されていたモデルガンなど、作品のファンであれば垂ぜんの品がズラリと展示されている。

 また、主人公の世界最高峰のスナイパー、ゴルゴ13が愛用していることで知られる「アーマライトM16」の体感コーナー、分業制を敷いていることで知られるさいとうさんの仕事場が再現されたコーナーも。同コーナーではゴルゴの等身大フィギュアと記念撮影をすることが可能となっている。

 開会式に出席したさいとうさんは「ノペーッと仕事をしてきたら、月日がたってしまった感じ。作品は描き手のものというか、読者や雑誌のものとなっています。『50年、よくぞ読んでいただきました』とお礼を言わないといけませんね」とあいさつ。現在も連載は続いているが「生きている間、描ける間は続けていきたい」と“生涯現役”を宣言していた。

 展覧会は11月30日まで同所で。開館時間は午前9時半~午後5時(最終入場午後4時半)で、毎週月曜は原則休館。一般1200円、65歳以上と大学生、高校生は1000円、中学生以下は無料。11月3日にはさいとうさんのサイン会が開催される。

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