吉野家一号店の伝説「緑の丼」裏メニューに気分は常連…記者が食べてみた!

スポーツ報知
築地一号店限定の緑の丼(右)と通常店舗の丼

 東京・中央区の築地市場が6日正午、取引を終了し、83年の歴史に幕を閉じる。豊洲市場(江東区)移転に伴い、「吉野家 築地一号店」も同日にラストデーを迎える。現存する吉野家最古の店舗で、“裏メニュー”もあるためファンから「聖地」と呼ばれる同店には5日、閉店を惜しむ客が殺到。長蛇の列ができた。豊洲市場開場の11日に新たに「豊洲市場店」がオープン予定。関係者は築地一号店の味を継承していくことを誓った。(増田 寛)

 人生で初めて“聖地”に入店。伝統を感じさせる店内に安心感がこみ上げてくる。伝説の「緑の丼」をひと目見ようと、注文したのは「アタマ(肉)大盛」(480円)。一号店でしか扱っていない特殊な丼で、伝票のない同店が値段がひと目で分かるようにと作ったという。この丼は豊洲市場店には持っていかないらしい。「いまだけ、ここだけ」と言われると何だか得した気分になる。

 裏メニューは一番お得な「ネギダク」に。通常店舗とは違い、肉は減らさず、タマネギを増量してくれる。体力勝負の新人記者にはありがたい。

 店内を見渡すと、壁に大量の箸が入った箸置き場が。昔の名残で、忙しい市場関係者が立って食べられるように設置されたという。カウンターにも箸置き場はあるが、あえて壁の箸を使えば、気分はもう常連客だ。

 完食し、会計を済ませば、休む暇なくお客が入る。「ごちそうさま」だけでなく「お疲れさまでした」も言わせてもらいました。

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