ZOZO前澤社長と丸山穂高議員がテロ問題解決を巡りツイッターで激論

スポーツ報知
前澤社長

 株式会社ZOZOの前澤友作社長(42)と日本維新の会の丸山穂高衆院議員(34)が27日、ツイッター上でテロ問題の解決を巡って激論を展開している。

 前澤氏が26日に自身のツイッターを連続更新。シリアの武装組織による拘束から解放され、25日に帰国した日本人ジャーナリスト・安田純平さん(44)のニュースを受けテロ問題の解決へ「身代金は、そのテーブルセットのための重要なカードとして使えるのではないかと僕はいつも思う。いくら払ってでも人命第一である、そして払うなら話し合いの機会が欲しいと。そうした姿勢を日本が率先して国際社会に示し、イタチごっこになっているテロ問題解決の新たな糸口にできないものかと」と持論を展開した。

 このツイートを丸山氏がリツイートし「この社長さんの人類史や中東の地政学すらぶっ飛ばした発想が過ぎて、驚きを隠せない。あまりにも無邪気な。現代日本の安保や外交を含めた米国等諸外国との関係だけでなく、他者との価値観の相違とは何か、有史以来の戦因とは何かすらも超え、そもそも人間とは何かの物事の本質を改めて考えさせられる」と示した。

 これに27日になり前澤氏がツイッターで反応し「それでは、先生はどうしたら良いとお考えですか?テロリストって誰で何が目的でどうしたらなくなりますか?そのために私たち市民にできることは何ですか?もし先生のご家族や身近な方が人質にとられても身代金は断固払いませんか?勉強不足な素人質問ですが、お考えお聞かせいただけると嬉しいです」と質問した。

 一方の丸山氏は別のフォロワーからの前澤氏へのコメントに「一瞬『この人何言ってんだ?』ってなりますが、歴史とは人間とは何かということをさらに突き詰めて考えてしまうツイートですよね。日本の置かれた環境や中東の地政学を短絡的に考えても『何言ってんだ』になりますが、戦争とは何か人間とは何かを考えて俯瞰的に考えても『何言ってんだ』になるという」。

 「数秒で何度か『この人何言ってんだ?』状態に。発言は自由ですが、この方だけでなく政治や外交含めた社会科学分野は自然科学と違い思いつき発言が極めて多いのが現状かと。なんというか思いつきというか実現のブレークスルーに至っていないと言うか。小並感というか。まあ大概世の中そんなものですが」。

 「ツイートでは思考の全ては分かりませんが、洞察が浅いかと。それができる立場に行くにはどのような条件があるのか、我々はどこにいるのか、そもそも有史以来の過去その発想でどうなったかが見えていないしそれに変わる新手法ですらなく。としか。炎上商法でないとは思いますがそれを疑うレベルですね」などと見解を示した。

 さらに丸山氏は前澤氏からの質問ツイートに「返信ありがとうございます。戦場で仰る『市民』に出来ることは限られています。それでも出来ることは何かというのなら、外務省海外安全HPで渡航中止や退避勧告と書かれている地域にはなるべく行かないでください。私なら仮に自分や家族が人質に取られればなおさら身代金は払いません。政府としては退避勧告を無視されても、手法に批判されても、あらゆる手段を使って邦人を救出する手立てを尽くします、それが政府の役割なので。テロリストの思考や世界情勢、そもそもの人類の戦史についてはHPでも書籍でも、メディアでもあまた情報が溢れているのでもしご興味があれば色々お話を聞かれたり是非学ばれてみては如何でしょうか。追伸 こちらこそご返信いただき光栄です。社長さんのワクワクする様な経営手法や芸術保護活動、月旅行などの各取り組み、いつも楽しみにしています」と返した。

 このツイートに前澤氏は「もう一度伺います。テロをなくすにはどうしたらいいですか?先生個人のご意見をお聞かせください。先生は、私の発言に対し、炎上商法を疑うレベルだとか、小並感だとか、小馬鹿にしたような物言いをされています。一市民である私は、一国会議員である先生からの誠意ある答えを期待しております」と投げかけた。

 このツイッターに丸山氏は「テロがなくなるとはどういう状態でしょうか?自然界ですら他者を殺めたり破壊する同様のことは数多起きています。人間界もテロどころか殺人事件すら未だ数多。しかも実は、争いそのもの自体が人類どころか生命の進化の歴史において重要な要素を占めていたり。人が地球上からいなくなるならあるいは、、は言い過ぎですし、技術の進歩や思いもよらない天才的な社会制度的発明が将来的に解決するかもしれませんけれど、残念ながらこの何万年単位でも少しずつの抑止しかできないのが今の状況かと。皆全ての価値観が同一とは限りません。話せば分かるが通じず退避もできないときに殺害されてしまう前には、現状では、それに武力で対抗するしかありません。個人であろうが集団であろうが。またそうした事態を少しずつ減らすために、各国と情報連携し警備を強化し、発生リスクをなくすために国民への周知を図らねばなりません。安保的背景なくお金のみでのディールは搾取されるのが歴史の常です」と返答した。

 すると前澤氏は「お考えよく分かりました。あまりに真っ当なご見解で、夢もなければビジョンもないため、個人的には支持や応援はできないと思いました。一市民に対して、ご丁寧に返信下さりありがとうございました。最後に、今後は一市民を小馬鹿にしたような発言は謹んでいただくようお願い申し上げて終わりにします」とツイートし論争に区切りを付けた。

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