元国会議員秘書が1億円強盗…刃物突き付け住宅押し入り

スポーツ報知

 2010年に京都市左京区の住宅で現金約1億円を奪ったとして、京都府警は8日、強盗致傷などの疑いで、現在別の事件で服役中の元国会議員秘書・上倉崇敬(かみくら・たかゆき)容疑者(44)と知人の無職・西谷真弓容疑者(59)を逮捕した。府警は2人の認否を明らかにしていない。

 2人の逮捕容疑は10年9月29日午後2時40分ごろ、左京区の住宅で住人の女性(60)に刃物を突きつけ、両手を縛り、金庫にあった現金約1億円を奪った疑い。女性は手首などに軽傷を負った。府警は、上倉容疑者が奪った現金を高額な商品の購入費に充てた可能性があるとみて、慎重に調べている。

 関係者によると、上倉容疑者は犯行当時、自民党の二之湯智参院議員(京都選挙区)の公設秘書を務めていた。二之湯氏は取材に「全く知る由もなかった。事実だとしたら、秘書在任中の犯行であり、驚きを隠せない」と話した。

 上倉容疑者は16年6月にも島根県出雲市で宅配業者を装って住宅に押し入った強盗致傷容疑で逮捕されていた。当時も玄関で応対した100歳の住人男性の両手を結束バンドで縛り、さらに口を粘着テープで塞いだ上に男性の目に液体をかけるなどして軽傷を負わせ、家の中を物色。近所の防犯カメラの映像などが逮捕の決め手となった。

 同年12月に松江地裁は懲役6年(求刑・懲役7年)の判決を言い渡したが、上倉容疑者は内容を不服として控訴。17年6月に広島高裁松江支部は1審判決後に「贖罪(しょくざい)寄付」をしたことなどを理由に1審を破棄し、上倉容疑者に懲役5年の判決を言い渡し、現在は服役中だった。今年10月、府警が別の事件の強要未遂容疑で逮捕していた。

社会