高速道でバス運転手気絶、乗客ハンドル切り九死に一生…三重県トンネル内

2018年11月16日6時13分  スポーツ報知

 15日午前10時35分ごろ、三重県紀北町の紀勢自動車道下り線で、走行中の観光バスの男性運転手(46)がトンネル内で突然意識を失った。三重県警高速隊によると、乗客が代わりにハンドルを操作して停車させた。乗客の50~80代の男女33人と添乗員1人にけがはなかった。

 運転手が所属していた浜松市の貸し切りバス事業者「ラビット急行」によると、バスはツアーで愛知県豊橋市から和歌山県串本町に向かっていた。バスはトンネル中央付近で左側の側壁に接触した後、対向車線側の側壁にも接触。現場は片側1車線で、バスは上下線を分ける樹脂製のポールをなぎ倒したとみられる。車体の左右に傷があった。

 うめき声を聞いた乗客が運転席に向かうと、運転手は口から泡を吹いて気絶していた。あわてて乗客の男性2人で協力して運転手を席から動かし、ハンドルを左に切ってバスの側面を左壁に接触させ続け、最初に接触してから約1キロのトンネル内で停止させた。高速隊の幹部は「たまたま対向車がいなかったから良かったが、大惨事になりかねない事故だった」と話した。

 運転手の男性は08年に入社し、09年からバスの運転を開始。人命に関わる事故は起こしたことがないという。7月の健康診断では異常はなく、当日朝の点呼時も通常通りの健康状態で、服用中の薬もなかった。停車後、付近の病院へ救急搬送中に意識が戻り、1時間ほどで退院。命に別条はないという。乗客は別のバスに乗り換え、ツアーを続けた。同社は「このような事態になり大変申し訳ない」と謝罪した。

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