窃盗症の原裕美子被告「スッキリ」生出演で「番組に出ることで様々なご批判も覚悟しています」

スポーツ報知
原裕美子被告

 執行猶予期間中の窃盗罪で3日に前橋地裁太田支部で懲役1年保護観察付き執行猶予4年を言い渡された女子マラソンの元日本代表・原裕美子被告(36)が4日放送の日本テレビ系「スッキリ」(月~金曜・前8時)に生出演した。

 原被告は、判決を前に摂食障害に伴う窃盗症(クレプトマニア)であることを明かしていた。今回の生出演について、番組では「有罪判決を受け執行猶予中ですが、摂食障害から窃盗症に至る状況をご自身から聞きまして、問題について考えていくことは社会的に意義があると考えて番組にお越しいただきました」と説明した。

 番組MCでお笑いコンビ「極楽とんぼ」の加藤浩次(49)から「生放送出演を決断した理由」を聞かれた原被告は「私のしたことは絶対に許されるべきことではないと思っています」とし、「昨日、法としてのけじめというか、そういうものは終わりましたけど、社会の中でのけじめ、償いというものは私の中でできていませんし。こうして番組に出させていただくことで様々なご批判が出るということも覚悟はしています」と明かした。

 その上で「ただ、私がここで真実をきちんと伝えなければ、同じ思いで苦しんできた方々が全然変わることもないですし、私がここで伝えることで、その人たちの苦しみが軽くなって、その先々には万引きが減って、被害店舗が減ることにもつながると思いまして、決意いたしました」と話していた。

 判決によると、原被告は今年2月9日夜、群馬県太田市内のスーパーで袋詰めのキャンディーなど3点(販売価格計382円)を盗んだ。

 原被告は世界選手権に2度出場し、2005年のヘルシンキ大会では6位入賞の実績を持つ。昨年7月に栃木県内のコンビニで起こした万引の窃盗罪で宇都宮地裁足利支部が昨年11月に懲役1年、執行猶予3年の有罪を言い渡し、確定した。

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