「今年の一皿」はサバ…缶詰人気「ツナ」抜き首位に
スポーツ報知
食を巡る調査・研究を行っている「ぐるなび総研」は6日、2018年の世相を最も反映した「今年の一皿」に「鯖(さば)」を選んだ。準大賞は「しびれ料理」。ノミネートされていた「高級食パン」「国産レモン」は受賞を逃した。
サバは血流などに良い栄養素が豊富に含まれる健康食品として、近年は缶詰を中心に人気が急上昇。今春に発表された「17年度下半期の魚介缶詰の売り上げ」では、ツナ缶をかわして初めて首位を獲得した。総研によると、洗練されたデザインの「おしゃれサバ缶」などの登場でサバのイメージが一新。EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などの必須脂肪酸を多く含んで健康効果も期待できることもあり、女性からの注目を集めたという。
また、「関さば」など全国に約20種類のブランドサバも展開され、町おこしに活用する動きが盛んになっていることも評価された。水産関係者で構成する大日本水産会の白須敏朗会長は同日の授賞式で「サバは日本の魚文化を見直していく救世主」と断言。「健康、美容によく、食べておいしく、と三拍子そろっている」とアピールした。
「今年の一皿」は飲食店情報サイト「ぐるなび」の掲載店舗50万店が発信する1次情報、1643万人のぐるなび会員らの閲覧履歴などを分析したデータから40ワードを抽出し、その後の会員アンケートやメディア関係者の審査を経て決定される。