「スター・ウォーズ」お宝イラストがオークションに出品…11日に英で、日本からも参加OK

スポーツ報知
過去にオークション出された主な映画に関する品

 米人気SF映画「スター・ウォーズ」シリーズの第1作「新たなる希望」が1977年に公開される前に描かれた登場キャラクターの衣装デザイン画などが、英ロンドンで11日(日本時間12日)に競売にかけられることになった。競売会社ボナムズが6日までに発表した。撮影で使用された衣装などがオークションに出品されることは度々あるが、それを制作するためのスケッチが出るのは極めて異例。世界的にファンの多い作品だけに、最も高いものには10万ポンド(約1440万円)以上の落札額が予想されているという。

 昨年末に第8作「最後のジェダイ」が公開されるなど、40年以上を経ても変わらぬ人気を誇る「スター・ウォーズ」シリーズの“原点”ともいえる秘蔵イラストが、競売にかけられることになった。

 今回のオークションは、同シリーズをはじめ「エイリアン」(79年)、「ガンジー」(83年)などの衣装デザイナーを担当して米アカデミー賞の衣装デザイン賞を2度受賞し、昨年10月に86歳で死去したデザイナー、ジョン・モロ氏を特集。全72点の出品が予定されており、うち約20点が「スター・ウォーズ」関連となっている。

 11日の午後4時(日本時間12日午前1時)から始まるオークションの中で最も注目されると同時に、高値が予想されているのが「No.56」のスケッチブックだ。第1作「新たなる希望」の公開前、75~76年にモロ氏が愛用したもので、主人公ルーク・スカイウォーカーや敵役のダース・ベイダーが率いる帝国軍の歩兵「ストーム・トルーパー」などの衣装案が手書きで描かれており、落札額は10万~15万ポンド(約1440万~2160万円)が見込まれている。

 モロ氏はシリーズ生みの親であるジョージ・ルーカス監督から依頼を受けた際、バイクスーツや第2次世界大戦でドイツ軍が使用したヘルメットやガスマスクを参考に、ベイダーの衣装を考案したという。スケッチブックからは、その過程を知ることができる。

 海外のオークションでは、映画の撮影に使用された小道具や衣装などが出品され、話題になることも。「スター・ウォーズ」でも昨年、ルークが使う武器「ライトセーバー」が45万ドル(約5000万円)で、ルークのお供をするロボット「R2―D2」が276万ドル(約3億円)で落札され、今月11~14日にも米ロサンゼルスでオークションが開催される。

 ただ、今回のイラストのように作品の準備段階の品が公の場に出て来ることは極めて異例。ボナムズ社も「映画史上、極めて珍しいものだ」と話している。日本からでも同社のホームページを通じて申し込みをすれば、オークションに参加できる。

 ◆「スター・ウォーズ」シリーズ 1977年に第1作「新たなる希望」が公開された20世紀フォックス社のSF映画シリーズ。ジョージ・ルーカス監督は当初から9部作で考案していたが、技術上の問題などからエピソード(E)4~6を最初に製作した。99年からはE1~3を公開。ルーカス監督はE7~9を製作しないことを公言したが、配給がディズニーに変わり、監督も交代して2015年にE7「フォースの覚醒」、17年にE8「最後のジェダイ」が公開された。

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