今年の漢字は「災」…清水寺で発表

スポーツ報知

 日本漢字能力検定協会は12日、京都市東山区の清水寺で2018年の世相を1字で表す「今年の漢字」が「災」に決まったことを発表した。応募総数19万3214票から2万858票を集め1位となった。

 清水寺の森清範貫主(かんす)が縦約1・5メートル、横約1・3メートルの越前和紙に特大の筆で「災」を揮毫(きごう)した。

 「今年の漢字」は1995年から漢字の素晴らしさや奥深い意義を伝えるための啓発活動の一環としてスタートした。毎年年末に1年の世相を表す漢字一字を全国から募集。今年は11月1日から12月5日までインターネットなどで募り、最も応募数の多い漢字を毎年12月12日の「漢字の日」にちなみ、京都・清水寺で森清範貫主の揮毫により発表している。

 揮毫する色紙は、縦150センチ、横130センチの福井県産の越前和紙で筆は、広島県熊野産の牛耳兼毫筆で毛は白天尾で長さ11・5センチ、直径4・5センチの大きさで軸は長さ26センチある。また墨は奈良県産を使っている。

 

 ▽21世紀に入ってからの今年の漢字は以下の通り。

 17年「北」 北朝鮮による弾道ミサイル発射や九州北部豪雨、早実・清宮幸太郎内野手(3年)が北海道日本ハムファイターズ入りなどがあった

 16年「金」 リオ五輪のメダルラッシュや舛添要一前東京都知事の政治とカネ

 15年「安」 安全保障法の審議過程に関心が高まる

 14年「税」 消費税8%や「政治とカネ」

 13年「輪」 2020年東京五輪が決定

 12年「金」 ロンドン五輪のメダルやノーベル賞受賞

 11年「絆」 東日本大震災で絆を再確認

 10年「暑」 記録的な猛暑で熱中症が相次ぐ

 09年「新」 民主党新政権が誕生。新型インフルエンザ

 08年「変」 変革を訴えたオバマ氏が大統領選当選

 07年「偽」 食品、政界、スポーツで偽装相次ぐ

 06年「命」 悠仁さまご誕生、イジメ自殺が問題に

 05年「愛」 愛知万博が開催される

 04年「災」 イラクで日本人殺害。新潟県中越地震発生

 03年「虎」 阪神タイガースが18年ぶりセ・リーグ優勝

 02年「帰」 北朝鮮拉致被害者5人が帰国

 01年「戦」 米中枢同時テロが発生。アフガン戦争始まる

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