韓国が反論動画 レーダー照射新事実なし

2019年1月5日6時0分  スポーツ報知

 韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射したとされる問題を巡り、韓国国防省は4日、韓国側の主張を発信する動画を公開した。先月28日に防衛省が公開した動画に反論するもので、BGMや効果音、字幕などを用いた異例の内容になっている。放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏は「BGMは過剰演出で逆効果。北朝鮮と区別が付かない」と断じた。

謝罪要求 韓国国防省がユーチューブに公開した動画は4分26秒。だが、海上自衛隊の哨戒機が飛行する姿を韓国側から捉えた「オリジナル動画」は約11秒にとどまった。韓国海洋警察庁が撮影した動画で、駆逐艦から撮った動画は含まれていない。

 残りの大半は防衛省が先月28日に公開した動画を転用したもの。「レーダー照射されたなら即時に回避しなければならないのに、駆逐艦に最接近する常識外の行動を取った」「駆逐艦は(北朝鮮漁船に対する)人道的な救助活動中だった。日本は低空飛行を謝罪すべきだ」といった韓国側の主張が改めて盛り込まれた。自衛隊関係者は「日本の哨戒機が低空で威嚇飛行を行ったとする客観的な証拠は示されておらず、全く反論になっていない」とあきれ顔。肝心のレーダー照射はしていないという主張を裏付ける新たな証拠の提示もなく、「日本はこの問題を政治的に利用するな」の字幕で締めくくられていた。

 異例だったのは“演出面”だ。派手な効果音やBGM、字幕が全編にわたって施され、さながらアクション映画の予告編のような出来栄え。一定時間、レーダーを複数回照射されたとみられる場面や、駆逐艦に繰り返し意図を尋ねても応答がない状況を淡々と示した防衛省公開の動画とは対照的だった。

 韓国国防省の報道官は、動画公開の意図について「日本が一方的に日本語、英語版の動画を公開し、歪曲(わいきょく)された事実が全世界に伝わったことに伴い、より正確な事実関係を知らせる目的だ」と説明したが、安倍政権高官は「韓国の対応は最悪だ。どうしようもない」と憤った。

 動画を見た自衛隊関係者は「日本側を非難する目的だけで作成されたとしか思えない。こちらが示した証拠に何も答えておらず、友軍としてあるまじき対応だ」と怒りをあらわにした。

社会
注目トピック