マグロ、豊洲「初競り」で史上最高額3億3360万円 

2019年1月6日6時13分  スポーツ報知

 昨年10月に東京・築地市場から移転した豊洲市場で初めてとなる「初競り」が5日に開かれ、278キロの青森県大間産クロマグロが3億3360万円(1キロあたり120万円)で落札された。競り落としたのは、すしチェーン「すしざんまい」を運営する「喜代村」。東京の中央卸売市場で記録が残る1999年以降の最高額で、これまでの記録だった13年の1億5540万円の2倍、2億円近くも更新する超ご祝儀価格となった。

 午前5時に高らかな鐘の音とともに迎えた「豊洲最初の初競り」で、伝説級の大盤振る舞いが繰り広げられた。すしチェーン「すしざんまい」を運営する「喜代村」が、青森県大間産クロマグロを3億3360万円で落札。東京の中央卸売市場の過去の最高記録を約2億円も更新する、ご祝儀というにはあまりに突き抜け過ぎている価格だった。

 「喜代村」の木村清社長(66)は「こんな高くなるとは予想してなかったよぉー。3000万円くらいかなぁと思ってた」と苦笑い。想定の約11倍という巨額出費となったが「脂のノリや形、全てが最高。いいマグロだから、みなさまにぜひ食べてもらいたかった」と達成感あふれる言葉を口にした。さらに独特のダミ声で「こんな価格が出たから、豊洲も浮かばれるんじゃないですか~!」とシャウト。2年遅れで開場した市場の一大イベントで、新年の福を振りまいたことに胸を張った。

 なぜここまで高額になったのか。一番の原因は、「すしざんまい」と、ライバルの仲卸「やま幸」の“覇権争い”にあった。「やま幸」は昨年の初競りで「一番マグロ」を落札し、「すしざんまい」の7連覇を阻止。市場関係者によると、今回も両者による激しい一騎打ちが繰り広げられたという。木村社長は「そこまで意識はしていなかった」と振り返るが、最後まで譲らず。豊洲での「初代マグロ王」を巡る意地の張り合いは、気迫で勝る「すしざんまい」に2年ぶりの凱歌が上がった。

 「3億円マグロ」は、落札から1時間後の午前7時前に築地のすしざんまい本店に運ばれ、午前中に解体がスタート。午後にはマグロ食いたさで詰めかけた客が200メートル以上の長蛇の列を作った。同社によると、このマグロから取れるのは1万5000貫分。単純計算では1貫あたり2万2000円だが、大トロ398円、中トロ298円、赤身158円という激安価格で提供された。今後は全国57店舗でも3億円マグロ寿司が出される予定だ。(樋口 智城)

 ◆3億3000万円ってどれくらい?

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 ▼ジェームズ・ボンドの愛車 2010年、英ロンドンのオークションで「007 ゴールドフィンガー」などで使用されたアストン・マーチンが同額で落札される

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