NHK会長、単身赴任手当の不正受給での職員懲戒免職に「受給者の総点検を行いました」

スポーツ報知
東京・渋谷のNHK

 NHKの上田良一会長(69)の定例会見が10日、東京・渋谷の同局で開かれた。

 同局が単身赴任手当など計524万円を不正受給したとして、帯広放送局の技術部副部長の男性(51)を懲戒免職処分にした件について聞かれた同会長は「単身赴任手当の現場の受給者の総点検を行いました。その結果、さらなる不正は確認できませんでした」と話した上で「一連の不祥事を受け、管理職の面談を行い、コンプライアンスの順守を確認しました」と続けた。

 NHKによると、元副部長は2016年6月に水戸放送局から帯広に異動した際、子供を茨城県の賃借していた住宅に残してきたと偽り、同年7月から昨年11月まで単身赴任手当や一時帰省の費用など月額17万5000円前後を受け取っていた。実際には子供は離婚した元妻と同居していた。

 今後の刑事告訴などについて、会見に同席した幹部は「警察には相談しております。内容は差し控えさせていただきます」とだけ答えた。

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