はやぶさ2、りゅうぐうへの着陸成功 津田プロジェクトマネジャー「人類の手が新しい小さな星に届いた」

スポーツ報知

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、探査機「はやぶさ2」が午前7時半頃に小惑星りゅうぐうへの着陸に成功したと発表した。表面の試料採取のため金属弾を発射したとみられ、成否の分析を進めている。地球に試料を持ち帰り、太陽系誕生の謎を解き明かすことを目指す。2005年に小惑星イトカワへ着陸した初号機「はやぶさ」に続く快挙。JAXAの久保田孝教授は「完璧なミッションが出来た」と語った。

 現在、りゅうぐうは地球から3億4000万キロ離れている。機体が傷つくのを避けるため、比較的大きな岩が少ない半径約3メートルの地域を選定。遠隔地で繊細な制御が求められる難度の高い着陸となった。

 会見したJAXAの津田雄一プロジェクトマネージャーは「本日、人類の手が新しい小さな星に届きました」と報告。「チーム全体が冷静に出来たと思っていますけど、クールじゃなくなっちゃったこともありました。冷静ではいられないような問題もたくさん見つかって。昨日、降下を開始してからは寝られませんでした」と高揚感を語り「はやぶさを超える成果を出してやろうと。はやぶさが出来なかったことをやりとげようと思って来ました」と振り返った。

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