骨格標本製作会社の敷地内で人骨500人分見つかる インドから輸入?

スポーツ報知
人骨が見つかった足立区の会社敷地

 東京都足立区の会社敷地で約500人分もの人骨が放置されているのが見つかっていたことが22日、警視庁西新井署などへの取材で分かった。

 西新井署によると、人骨は会社の社屋内に置かれていたもののほか、庭に雨ざらしで置かれていたものもあった。頭蓋骨のみならず、全身のあらゆる骨が混ざった状態で、おおむね500人分に達するほどの数が放置されていた。

 会社は骨格標本の製作が業務で「インドから輸入した」と説明。同署は、社長から事情を聴くなど経緯を詳しく調べており、会社幹部の男性は「20~30年前に先代の社長(既に死亡)が輸入して管理していた。別の場所に移動しようと思っていた」と話しているという。

 西新井署などによると、昨年11月上旬、敷地内で会社関係者の親族男性が死亡しているのが発見された。同署は男性は病死で事件性はないとみているが、署員が死亡の経緯を調べている過程で頭蓋骨などを発見した。

 人骨は死後数十年が経過しているものが多かった。同署から依頼を受け、人骨を鑑定した大学教授は、実際に数十年前にインドから輸入した可能性が高いとの見解を示しており、こちらも事件に関連している可能性は低いとみられる。

 登記によると、会社は1971年3月、人体や動物の骨格標本の製作、輸入などを目的に設立。標本製作の実績も確認されている。

社会