小池百合子知事、築地跡地再開発の公約破り否定

スポーツ報知
会見する小池百合子

 東京都の小池百合子知事(66)は22日、都内で会見し、都議会の主要会派が築地市場跡地の再開発を巡って混迷を深めていることに言及した。

 小池氏は都議選告示の直前となった17年6月に、築地跡地に市場機能を残して再開発する「食のテーマパーク」構想を発表。都議選では小池氏が当時代表だった「都民ファーストの会」が圧勝した。一方、都は1月に国際会議場を軸に整備するという「食」からかけ離れた計画を発表。都議会で野党から「公約破りだ」などと猛批判がわき上がり、20日の第1回定例会は小池氏の施政方針演説は予定から約11時間遅れの21日未明にずれ込むなど混迷を極めた。

 この日の会見で、記者から「方針変更にあたるのか」と問われた小池氏は「大切なことは変わっておりません」と主張。「今後の築地について、食文化は大切にしたいという考えや、食の伝統文化についての形態は従来と同じ。考え方としては変わっておりません」とあくまで“食というテーマのなかで会議場などを整備する”という持論を展開した。

 一方で「(都議選では)市場に戻る人を支援する、と主張したことで応援した人もいると思いますが、結局市場は築地に残すのか残さないのか」と問われると「業者の方々のご意見をうかがって参りますので」と明言せず。業者は築地に戻ることはないから市場は戻さないということか、とツッコまれると「みなさんのご意見をうかがって、ということです。聞く耳を持たない訳ではない」と繰り返した。

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