「五輪おじさん」こと山田直稔さん逝く 病床でも扇子振り…92歳

スポーツ報知
リオ五輪、レスリング会場を訪れた五輪おじさんの山田直稔さん

 1964年の東京大会から全ての夏季五輪を現地観戦し「五輪おじさん」の愛称で親しまれた実業家の山田直稔(やまだ・なおとし)さんが9日午後2時55分、心不全のため東京都内の病院で死去した。92歳だった。葬儀は近親者で行った。

 金色のシルクハットをかぶり、日の丸の扇を手にした派手ないでたちで声援を送った。最近まで「人生の集大成にしたい」と2020年東京大会を楽しみにしていた。

 遺族によると、90歳を過ぎても元気いっぱいで、東京五輪でのチケット購入プランを練っていたが先月中旬に体調を崩し、同月末に入院。それでも、ベッドの上でトレードマークの扇子を振るなど、亡くなる前日まで元気な様子だった。

 創業者であり会長を務める浪速商事と遺族が4月16日午後2時から東京都江東区木場1の4の3、東京木場ホテルでお別れの会を開く。

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