「ありがとう聖火台」石巻復興の象徴返還セレモニー

スポーツ報知
聖火台磨きに参加した子供たちと記念撮影する室伏広治氏(最後列中央)

 旧国立競技場から2014年12月に借り受け、宮城・石巻総合運動公園に仮設置されていた1964年東京五輪聖火台の返還を記念した「ありがとう聖火台 感謝の集い」が24日、同公園で行われた。聖火台は約3年間、東日本大震災で被災した石巻が復興を発信するシンボルとして多くのイベントで活用された。

 式典の前には、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会スポーツディレクターの室伏広治氏(44)が公募で集まった約110人の子供たちに「今日は寒いけど、頑張ってきれいにしよう」と声を掛け、小雪が舞う中、笑顔で聖火台を磨いた。

 森喜朗東京オリンピック・パラリンピック組織委員会会長、鈴木大地スポーツ庁長官らが出席したセレモニーは、室伏氏が聖火台に点火してスタート。最後は人気アーティストの「ゆず」が、2004年アテネ五輪のNHK公式テーマソング「栄光の架橋」を熱唱し、集まった多くの石巻市民に感動を与えた。

 聖火台は今後、岩手、福島両県で展示され、製造された埼玉・川口市を経て、新国立競技場の前庭に設置される予定だ。

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