ユリ・ゲラー氏、英国EU離脱を「超能力で止める」 1日2回メイ首相にテレパシー送る

スポーツ報知

 “超能力者”として1970年代にスプーン曲げで一世を風靡(ふうび)したユリ・ゲラー氏(72)が、欧州連合(EU)離脱問題で混乱が続いている英国について「超能力で離脱を止める」と宣言していたことが24日までに明らかになった。自身のフェイスブックで、メイ首相(62)宛てのメッセージを公開した。一方、与党保守党や閣内ではメイ首相の辞任論も。下院で2度否決された離脱合意案について、メイ氏が今週3度目の採決を求めても可決の見通しが立たず、否決されれば辞任は不可避な情勢だ。

 ある一定以上の年齢の人であれば「ユリ・ゲラーといえばスプーン曲げ」と即答できるほど、日本でも一時代を築いたゲラー氏が、今度は超能力で、国の方針を“曲げる”ことを宣言した。

 フェイスブックで「親愛なるテリーザ(メイ氏の名前)」と書き出されたメッセージ。ゲラー氏は「私はあなたを愛しているが、あなたが英国をEUから離脱に導くことを許しません」と宣言。メイ氏に考えを改めることを進言すると同時に「もし、改める意志がないのであれば、私はテレパシーで(離脱を)やめさせます。そして、それをやり遂げる能力を私自身が持っていると信じています」とつづった。

 現在、生まれ故郷のイスラエルに在住しているというゲラー氏は以前、英国に住んでいた。その際、同じ街にメイ氏の自宅があり、20年以上の交流があったという。また、ゲラー氏は「あなたが首相になる3年前に、私があなたにチャーチルのスプーンを見せた時、私はあなたの勝利(首相就任)を予測していた」とも記している。

 英紙ガーディアン(電子版)によると、ゲラー氏はイスラエルの自宅近くにある「秘密の場所」で、午前と午後の2回、「とても神秘的な時間」とされているという11時11分にメイ氏に向けてエネルギーを送り込んでいるという。また、ゲラー氏は英国民に対し「ほんの数秒でもいいので、同じ時間にメイ氏に対し、EUにとどまるようにメッセージを送ってほしい。集まったエネルギーは膨大なものになる」とも話しているとした。

 自身の能力を「CIA(米中央情報局)、MI5(英情報局保安部)、モサド(イスラエル諜報=ちょうほう=特務庁)も認めている」と胸を張るゲラー氏。果たして、その力は届くのか…。

 ◆ユリ・ゲラー(Uri Geller)1946年12月20日、イスラエル生まれ。72歳。11歳の時にキプロスに移住。17歳でイスラエル軍の落下傘部隊に入隊も、67年の六日戦争で負傷して除隊。モデルを経て、69年から超能力者として活動を始める。70年代に入ってからは何度も日本を訪れ、「11PM」や「木曜スペシャル」などに出演。スプーン曲げや念力などのパフォーマンスを披露。2006年には日産のCMに出演したほか、12年にはテレビ番組で「絶対に曲がらないスプーン」と対決した。

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