【新刊レビュー】奴隷 小説・女工哀史1

2018年11月10日11時55分  スポーツ報知
  • 細井和喜蔵著 奴隷 小説・女工哀史1

 ▼「奴隷 小説・女工哀史1」(細井和喜蔵、岩波文庫、1360円)

 紡績工場で働く女性労働者の過酷な実態をルポとして残し、28歳でこの世を去った作者の自伝的小説。早くして両親を失い、織物業者の奉公人から大阪の織機工場の工員となった少年が、自らの存在価値と将来を憂い悩む姿は、時代や環境こそ違えど、不安を抱いて生きる現代の若者に通じる部分を感じさせる。

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