【楽天】藤平、横浜高先輩・松坂と同日白星で自力CS消滅阻止

スポーツ報知

◆ソフトバンク2―3楽天(16日・福岡ヤフオクドーム

 先発した楽天・藤平尚真投手(19)が、8回途中、6安打2失点(自責1)の好投を見せて3勝目(3敗)を挙げた。7回3分の1は自己最長で、チームの連敗を2で止め「武田さんはすごくいいピッチャーなので、僅差の試合になるとは自分でも感じていた。ランナーを出してもホームランを打たれてもその次を取るということを意識した。若い力で連敗を止めることはチームにも勢いづくことだと思う」とうなずいた。

 藤平は初回に、味方の失策なども絡んで中村晃に中犠飛を許して先取点を与えると、同点に追いついた直後の5回にも今宮に5号ソロを浴びて勝ち越しを許した。だが、6回に銀次の適時打などで逆転すると、しっかりとリードを守った。3者凡退で抑えたのは6回の1イニングだけだったが、140キロ台後半の直球を軸に要所を締める投球で力投した。粘り強い投球に「絶対に抑えなければいけないところを抑えられたのはよかったと思う」と納得だった。

 負ければ自力でのCS進出の可能性が消滅する一戦で、3タテも阻止した右腕。偶然にも横浜高の先輩・松坂と同じ日に白星をもぎ取った。「松坂さんは横浜高校の中では特別な存在の方なので、同じ日に投げられて同じ日に勝てたのはうれしいです」と藤平。松坂が甲子園で春夏連覇を果たした直後の1998年9月21日に生まれた19歳が、17日に8強入りをかけて金足農と戦う後輩たちにも手本になるような投球を見せた。

 平石監督代行も「チームみんなが、将来はこれまでのエースに並ぶような存在にならなければいけないのは誰もが認めている。今年は苦しんでいたけど、やっと彼らしい姿が出てきて、この場に戻って来られてよかったなと思います」とたたえていた。

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