【楽天】ドラ1辰己涼介、実戦3試合目プロ初安打が1号

スポーツ報知
2回無死二塁、実戦初安打が本塁打となる左越えに2ラン放った楽天・辰己涼介

◆練習試合 楽天6―3ロッテ=特別ルール=(17日・金武)

 楽天のドラフト1位ルーキー・辰己涼介外野手(22)=立命大=が17日、練習試合・ロッテ戦(金武)で、対外試合で今季初安打となる決勝2ランを放った。1―1の同点で迎えた2回無死二塁、有吉の139キロの外角高めの直球を左翼席にたたき込んだ。

 悩みに悩んだ中で、ようやく一発が生まれた。ここまで実戦2試合で7打数ノーヒット。3打数無安打だった16日の練習試合・ロッテ戦(金武)後、落ち込む様子を見かねた平石監督が「なんやお前、結果欲しいんか」と問いかけると「欲しいです」と即答した。「いいから、じっくりやれ」と励まされ、もう一度自分のスイングを見直した。

 不調の要因は、オーバースイングだった。この日試合前の打撃練習ではコンパクトなスイングを心がけ「体の開きが早くならないように」と、黙々と素振りを繰り返した。第1打席で“一発回答”した新人を平石監督も「練習の時から修正しようという姿があった。逆方向に放り込める。たいしたもんだ」と絶賛した。

 何もかもが初体験。驚き、戸惑いの毎日だ。初実戦となった14日の練習試合・阪神戦(宜野座)を終えると、1日で体重が2キロも落ちた。「食事はあまり量を食べられない。毎日、食トレしてます。今日も少しでも体重を戻したいので、バスの中で菓子パン食べます」と宿舎行きの車に乗り込んだ。22歳の若武者は覚悟を持って、何度も壁を乗り越えていく。(高橋 宏磁)

 ◆辰己 涼介(たつみ・りょうすけ)1996年12月27日、兵庫・神戸市生まれ。22歳。藤原台小1年から野球を始め、同3年から「大淀ボーイズ」でプレー。有野中では硬式の「神戸三田ドジャース」に所属。兵庫・社(やしろ)高では1年秋からベンチ入り。立命大では1年春からリーグ戦に出場し4年春に最優秀選手に。180センチ、74キロ。右投左打。背番号7。

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