明大、OB星野さん悼み黙とうで始動 善波監督「明治のいい伝統、財産を受け継ごう」

スポーツ報知
明大時代の星野仙一さん

 東京六大学リーグの明大は6日、東京・府中市の同大学グラウンドで始動。OBの楽天・星野仙一球団副会長の死去を悼み、選手全員で黙とうをしてから練習を開始した。

 午前8時の練習開始前。左翼後方にある故・島岡吉郎元監督の胸像の前で全体ミーティングを行い、ナインは静かに目を閉じた。善波達也監督(55)は「我々はこういうことがあっても、神宮で戦える。そこで星野さんをはじめ、先輩方の残してくれた明治のいい伝統、財産を受け継ぎながら、グラウンドでそれをしっかりやっていこう」と呼びかけた。

 指揮官は練習終了後、報道陣の取材に対応。「きょうから練習をスタートしたんですけど、残念なニュースが飛び込んできて…。星野さんへの黙とうから1年が始まりましたね。星野さんが具合が悪いということは、我々は全然知らされてませんでした」と肩を落とした。訃報は早朝に関係者からの連絡で知ったという。

 昨年11月28日に都内のホテルで行われた星野さんの野球殿堂入りを祝う会で会ったのが最後となった。「パーティーが始まる前に、『きょうは特別や! 善波も入れ』と言われ、明大の土屋学長と3人で撮っていただいたんですが、それが最後になってしまいました。その時の言葉は強かったし、お元気そうだったんです。まさかね…」と、信じられないといった様子で当時のやり取りを振り返った。

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