【ドラフト候補特集】東洋大152キロ右腕・甲斐野は変化球も多彩

スポーツ報知
東洋大の本格派右腕・甲斐野

 今秋ドラフト候補の大学生では、東洋大の152キロ右腕・甲斐野央(ひろし、3年)らに注目が集まる。ドラフト上位候補に急浮上した152キロ右腕の甲斐野は、力強く言い切った。「小さい頃からの、プロ野球選手になるという夢は変わらない。中川(圭太)と一緒に、プロへ行きたい」。進路をプロ一本に定めている主将と投打でチームを引っ張り、プロへの道を切り開く決意だ。

 昨秋の日大との開幕戦はスタンド応援。だが、翌日の2回戦でリリーフとしてリーグ戦初勝利を挙げると、8試合に救援登板し、5勝(1敗)に防御率2・06をマーク。春秋連覇に貢献して最優秀投手とベストナインに選ばれた。

 圧巻だったのは、1敗で迎えた亜大との優勝決定戦。同点の4回から救援し、巨人ドラフト4位の北村拓己内野手(4年)から3打席連続三振を奪うなど、6回を2安打12奪三振の快投。ドラフト会議翌日だったこともあり「昨日指名されて、勢いに乗っていると思っていた。北村さんは絶対に抑えてやろうと思っていた」と言い放つなど、負けん気の強さも武器の一つだ。

 185センチ、75キロのオーバースロー。ロングリリーフもこなし、スタミナは問題なし。カーブ、スライダー、ツーシーム、フォークと変化球も多彩で、今オフはチェンジアップの習得を目指している。あるスカウトは「ボールに力がある。1位候補に入るだろう」と高く評価するなど、伸びしろ十分な大型右腕から目が離せない。(青柳 明)

 ◆甲斐野 央(かいの・ひろし)1996年11月16日、兵庫・西脇市生まれ、21歳。桜丘小3年から野球を始め、黒田庄中では軟式野球部。東洋大姫路では1年秋からベンチ入り。一、三塁、外野を経験。エースナンバーを背負うことはなく、甲子園出場もなし。東洋大では2部時代の1年春からベンチ入りし、昨秋リーグ戦で初勝利を含む5勝(1敗)を挙げ、最優秀投手とベストナインを獲得した。185センチ、75キロ。右投左打。家族は両親と兄2人。

野球

×