東北福祉大、日本一へエース格増産 大塚監督「先発完投できる力つけよ」

スポーツ報知
室内練習場でダッシュをする東北福祉大の(左から)山野太一、成田雄樹、津森宥紀の各投手

 昨年に続く仙台六大学野球春季リーグ(L)戦連覇を狙う東北福祉大で、大塚光二監督(50)が投手陣に“先発完投”指令を出した。4月の開幕までに先発の駒を増やし、目標の日本一をつかみ取るつもりだ。

 横一線で争うこの時期に、指揮官の“ゲキ”が飛んだ。「1回から最後まで投げられる投手を作りたいし、それだけの力をつけてほしい」。2015年秋季に就任した大塚監督はこれまで、投手陣の役割を、ある程度決めながら戦ってきた。だが、これからは「先発をたくさん作って、そこから中継ぎ、抑えと考えていく」と指揮官。スタミナや投球術など、長いイニングを投げられる力を持った投手が高いレベルで競争すれば、全国でも通用する“エース格”が生まれるはずだ。

 選手たちも自覚十分。大学日本代表に入った右腕・津森宥紀投手(2年)=和歌山東=が「ペース配分をして、球数を減らしたい」と意識を高めれば、投手リーダーの右腕・成田雄樹(3年)=飛龍=は「考えて投げないと、抑えられない」と話した。昨春に先発経験のある左腕・山野太一投手(1年)=高川学園=は「先発したら9回を投げたい気持ちはある」と意欲。冬場も、多い時は1週間で800球を超える投げ込みで、球を投げながらスタミナを鍛えてきた。

 昨年は春季L優勝も、全日本大学選手権1回戦で敗れ、秋季は明治神宮大会東北地区代表決定戦で敗退。「負けて悔しい、と思ってやっている選手が何人いるか」と話す大塚監督に、投手陣が急成長して期待に応える。(有吉 広紀)

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