【近畿学生リーグ】奈良学園大、43度目の優勝

スポーツ報知
3季ぶりの優勝を決めてチームメートと抱き合う奈良学園大の大畑(中央)

 近畿学生リーグは奈良学園大が大阪観光大を6―5で破って勝ち点を4に伸ばし、8戦全勝で3季ぶり43度目の優勝を決めた。5―5の9回に吉田泰瑛(3年)が決勝の左前適時打を放ち、6回から登板した大畑理暉(2年)が4回無失点で今季5勝目を挙げた。2年ぶり21度目の全日本大学野球選手権大会(6月11日から7日間・神宮ほか=報知新聞社後援)出場が決まり、11日の初戦(東京D)で関西学生リーグの優勝校と対戦する。

 最後の打者を空振り三振に打ち取り、好救援した大畑を中心に歓喜の輪が広がった。「自分が投げて神宮(全日本大学選手権出場)を決められて満足している」。履正社高(大阪)ではヤクルト・寺島成輝と同学年で公式戦は1登板のみだった最速146キロ右腕が、連投で今季5勝目を挙げた。

 2016年秋まで15季連続Vの強豪は昨年、宮本丈(現ヤクルト)、村上海斗(現巨人)らを擁しながら春、秋ともに優勝を逸した。昨春後、古川徳良(4年)が「レギュラーになれなくてもいい」と志願して主将業に専念。後輩が遠慮なく先輩に指摘できるような雰囲気を作った。スター不在でも、1日の開幕から1か月もたたずに8戦全勝で定位置に返り咲いた。

 古川は宮本から「東京で待ってるで」と激励されていた。「全勝で勝つことが目標で、その後に日本一を取ろう、と話していた」と古川。大学選手権の最高成績は16年の4強。初の全国制覇を目標に、東京へ乗り込む。(伊井 亮一)

野球

×