【札幌六大学】百目鬼、2発の大暴れ

スポーツ報知
3回2死一、二塁で左越え3ランを放つ東海大北海道・百目鬼

◆札幌六大学野球 春季リーグ第1節第4日 東海大北海道11―4北大=7回コールド=(5日、札幌円山球場)

 3試合が行われ、東海大北海道は北大を11―4の7回コールドで下して無傷の4連勝を飾った。「1番・右翼」で先発した百目鬼(どうめき)浩太(4年)=千葉・東海大浦安高出=が、初回に先頭打者アーチ。3回にも中押し3ランを放つなど、2本塁打を含む3安打4打点と“鬼のリードオフマン”が大暴れした。また、星槎道都大は北翔大に2―0で勝利。札幌大は北海学園大を2―0で下して今節初勝利を挙げた。

 “鬼”のひと振りが反撃の号砲となった。2点リードを許した直後の1回裏。東海大北海道の先頭打者・百目鬼が豪快に振り抜いた打球は、左中間席へ飛び込んだ。「入るとは思わなかった」。記念すべき公式戦初アーチは打線に火をつける先頭打者弾。この回、打者一巡の猛攻で一挙5得点の呼び水となった。

 3回2死一、二塁には中押しの左越え3ラン。「たまたまです」と謙遜する百目鬼だが、5回の右中間二塁打と合わせて猛打賞をマークした。これには、高橋葉一監督(52)も「(初回は)先制点を許した直後だったので、いい所で打ってくれた」と及第点を与えた。

 練習の“鬼”だ。高橋監督が「足も速いし肩も強い。身体能力は高い」と、認める百目鬼も昨秋まで、潜在能力を発揮できていなかった。だが、今冬は早朝から誰もいない屋内で指揮官と2人で打撃練習。長い日は3時間を超える時もあり、「やっと、感覚をつかめてきた」。秘密の猛特訓で今リーグ戦から、レギュラーの座をつかんだ。

 茨城県が起源とも言われる珍しい名字。「インパクトがあるので、すぐ名前を覚えてもらえる。活躍して全国で名前をとどろかせたいですね」。4年連続となる全日本大学選手権(6月11日開幕・明治神宮ほか)出場へ、“東海の鬼”が、金棒を振り回す。(清藤 駿太)

 ◆百目鬼 皓太(どうめき・こうた)1997年3月9日、千葉県出身。21歳。幼稚園から野球を始める。千葉・習志野香澄小、習志野第七中と進み、東海大浦安高では3年夏に「2番・遊撃」として県大会4強に貢献した。東海大北海道では1年からベンチ入り。178センチ、70キロ。右投右打。大学通算本塁打は7本。家族は両親と姉、兄。

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