【六大学】慶大、郡司サヨナラ打!秋春連覇に王手

スポーツ報知
10回無死一塁、サヨナラ適時二塁打を放った慶大・郡司

◆東京六大学春季リーグ第6週第1日 ▽明大3―4慶大(延長10回)(19日・神宮)

 慶大は延長10回に、郡司裕也捕手(3年)がサヨナラ二塁打。ともに勝ち点3で優勝の可能性を残す明大に先勝し、秋春連覇に王手をかけた。慶大(7勝1敗)が連勝で勝ち点を挙げれば、明大(6勝3敗)が最終カードの法大戦で勝ち点を挙げても勝率で及ばないため、2季連続36度目の優勝が決まる。早大はエース左腕の小島和哉(4年)が6安打1失点で、今季2度目の完投勝利を挙げた。

 打った瞬間にサヨナラを確信した。同点の延長10回無死一塁。郡司の打球は、中堅手の頭を越えた。「長打を狙っていた。サヨナラは野球人生で初めて。気持ち良かった」。9回に2点差を追い付き、勢いのままにサヨナラ勝ち。ナインにもみくちゃにされた4番打者は、満面の笑みを見せた。

 180センチ、83キロの大型捕手。昨春にはリーグ打率3位をマークし、来秋のドラフトへ向けて注目される逸材は「プレッシャーは感じない。ピンチの方が楽しめる」と持ち前の勝負強さを発揮。女房役としても、タイプの異なる7投手を巧みなリードでもり立てた。

 現役時代にアマ球界を代表する捕手として活躍した大久保秀昭監督(48)も「鍛えがいがある。打てる捕手は魅力」と目を細めた。今カードの優勝は連勝が条件だが、経験豊富な女房役が2季連続Vをたぐり寄せる。(青柳 明)

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