【六大学】明大・伊勢、星野さんに届ける初完投初完封3季ぶり優勝…慶大はV持ち越し

スポーツ報知
リーグ戦初完投を完封勝利で飾った明大・伊勢

◆東京六大学春季リーグ第6週第2日 明大2―0慶大=1勝1敗=(20日・神宮)

 優勝を争う2校の直接対決は、明大が慶大に雪辱した。最速150キロのサイド右腕・伊勢大夢(ひろむ、3年)がリーグ戦初完投初完封。高瀬雄大一塁手(4年)の適時打などで挙げた2点を好守で守りきった。連勝なら秋春連覇だった慶大は、今カードでの優勝を逃した。5位・法大も早大に雪辱。これで、98年春から41季連続最下位が決まっていた東大の単独最下位が確定した。

 最後の打者を遊ゴロに打ち取った伊勢は、右拳を力強く握った。負ければ目の前で慶大の秋春連覇が決まる一戦で、散発の3安打完封。三塁も踏ませない圧巻の投球を披露した。「目の前で優勝されるのは絶対にイヤだった。絶対に負けられない。どうにかして勝つ、という気持ちだった」と汗を拭った。

 21日の3回戦で連勝して勝ち点を挙げれば、単独首位に浮上。最終カードの法大戦で、完全優勝に望みをつなぐ。無傷の3勝目を挙げた右腕は「明日も勝って、自分たちの力で優勝に近づきたい」と意気込んだ。

 善波達也監督(55)は「きょうは伊勢に尽きる。明治魂を持って、星野さんにもいい報告をできるよう頑張りたい」。今年1月に死去したOBの星野仙一氏(享年70)に、3季ぶりの優勝を届けることを誓った。(青柳 明)

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