【東都】亜大・生田監督、猛抗議実らず惜敗「故意落球の練習を普段からやっている」

スポーツ報知
6回無死1、2塁で併殺打を狙って中堅手が故意落球したプレーを「完全捕球」と判定され抗議する亜大・生田監督(左、カメラ・増田 寛)

◆東都大学野球春季リーグ戦最終週第2日 ▽東洋大1―0亜大(30日・神宮)

 亜大・生田勉監督(51)が、頭脳プレーで完成させたかに見えた併殺が認められず、審判に猛抗議する一幕があった。

 場面は0-0で迎えた6回裏、東洋大の攻撃。無死一、二塁から1番・竹原祐太中堅手(4年)が浅い中飛。これを亜大の赤嶺謙中堅手(4年)がわざと完全捕球せずに落とし、二塁手の安食幹太(3年)に転送した。走者は各塁にとどまっており、安食は二塁走者にタッチした後、二塁ベースを踏んだが、判定は「中飛は完全捕球」。アウトは1つしか認められなかった。

 これを見た生田監督は、ベンチを飛び出して猛抗議。だが、判定は変わらず。試合後も「こっちはルールブックを勉強して、外野手には故意落球がないことを分かっている。その上で、故意落球しろ、という練習を普段からやっている。優勝がかかった試合で、あのジャッジは納得ができない」と怒り心頭だった。

 それでも、前日(29日)の1回戦に続く亜大・中村稔弥、東洋大・上茶谷大河(ともに4年)の両エースが手に汗握る投手戦を展開。「久しぶりに東都らしい野球だった。負けたけど、気持ちがいいゲームができた」と、エースが意地をぶつけ合い、1点を争う好ゲームになったことを喜んでいた。

野球

×