【東都】東洋大、崖っぷちからV王手 上茶谷―甲斐野 ドラ1候補リレーだ

スポーツ報知
亜大戦で力投する東洋大・上茶谷

◆東都大学野球春季リーグ戦最終週第2日 ▽東洋大1―0亜大(30日・神宮)

 負ければV逸の東洋大が、ドラ1候補右腕リレーで亜大に1―0で雪辱。崖っ縁で踏みとどまり、3連覇に王手をかけた。2日連続で先発したエース・上茶谷大河(4年)が6回2安打無失点と好投。1点リードした7回から最速159キロを誇るクローザー・甲斐野央(ひろし、4年)を投入して逃げ切った。31日の3回戦に勝てば3季連続19度目の優勝が決まるが、負けると国学院大の優勝となる。

 一塁ベンチで試合を見届けた上茶谷は、最後の打者を打ち取った甲斐野のもとへ駆け寄った。「1回戦は本当に悔しかった。やり返せるチャンスをもらえてうれしかった」。三塁を踏ませない完封リレー。緊張感が張り詰めた1時間45分の激闘を制し、笑顔でハイタッチを交わした。

 2日続けての先発は高校以来。当初は今カードから復帰したドラフト1位候補右腕・梅津晃大(4年)を挟んだ3イニングずつの継投プランだったが、6回2安打無失点の快投で守護神につないだ。今季5勝目を挙げ、リーグトップの亜大・中村稔に並んだ。

3連投予告 勝てばV、負ければV逸の最終決戦だ。杉本泰彦監督(58)は「向こうは中村くんで来るでしょう。ウチは上茶谷です。意地ですよ。丸裸で戦います」と予告先発。意地のぶつかり合いを制し、3季連続優勝をつかみ取る。(青柳 明)

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