星槎道都大・山本監督が退任「やり尽くした」

スポーツ報知
星槎道都大・山本文博監督

 昨秋の明治神宮野球大会で準優勝した星槎道都大(札幌6大学リーグ)の山本文博監督(62)が5日、今月いっぱいで退任すると明かした。今春のリーグ戦では6勝4敗の3位に終わり、2005年の就任以来、初めて表彰選手も出せなかったことに責任を感じ、辞任の意思を固めた。

 山本監督はスポーツ報知の取材に対し、「昨秋、あれだけの結果を出し、投手も残っているのに、こんなふがいない成績で申し訳ないと思っている。選手の力を出してやれなかった。今回だめ(優勝できない)なら辞める覚悟だった」と理由を説明した。

 山本監督は愛媛・八幡浜高から駒大に進み、内野手として活躍。東都リーグで優勝6度、日本一を2度経験し、4年時には春・秋リーグで連続首位打者に輝いた。卒業後は社会人のたくぎん入り。1988年まで現役を続けた。引退後は室蘭大谷高(現・道大谷室蘭)の監督に就任。2005年からは星槎道都大を率い、豊富なキャリアに基づいた指導力で07年秋に初優勝、12年春から14年秋まで6季連続優勝と黄金時代に導いた。

 大学側は既に後任探しに着手。山本監督は「やり尽くしたという達成感はあるが、また頼りにしてくれるところがあれば考えたい」と話している。

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