【六大学】中村奨成と広陵でバッテリー組んだ法大・平元銀次郎、7回3安打で“神宮初勝利”

スポーツ報知
7回3安打無失点の好投を見せた法大・平元銀次郎

◆東京六大学野球春季新人戦▽法大4―2明大(8日・神宮)

 法大が首位の明大を下し、目前での優勝を阻止した。法大は先発の平元銀次郎(1年=広陵)が7回3安打無失点と好投。打線は6回に、羽根龍二一塁手(2年=日大鶴ヶ丘)の適時二塁打などで2点を先制。終盤にも加点し、逃げ切った。

 試合後も平元は表情を緩めることはなかった。「自分のピッチングをするだけ。明大のV阻止はあまり気にしていません」。4月28日の慶大戦(新人戦)以来2度目の登板だったが、7回3安打無失点6奪三振の好投を見せた。

 “神宮初勝利”を飾った左腕は「チェンジアップが一番良かった。高校から投げていたけれど、大学でコントロールが良くなった。(高校野球を)引退した後も練習してつかんだ感じです」と振り返った。最速146キロの直球とのコンビネーションで凡打を量産。野手の失策絡みで迎えた3回無死満塁のピンチも、「打たれたら、野手のせいだ」と強気のピッチングで乗り切った。

 広陵(広島)では、昨秋ドラフト1位で広島入りした中村奨成とバッテリー。昨夏の甲子園準V左腕は、同学年でチームメートの三浦銀二(福岡大大濠)の活躍が刺激になっている。自身は今春リーグ戦登板を果たせなかったが、三浦は早くも2勝をマーク。「(三浦の活躍が)刺激になりますね。でも、ライバル視はないです。自分らしく」と己を貫く。

 好投のなかでも「先頭バッターを出してしまったり、四球も出してしまった。でも勝って反省できることはうれしいですね」。秋季リーグ戦での勝ち星を目指し、ライバルたちと切磋琢磨(せっさたくま)を続けていく。(森下 知玲)

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