【大学選手権】太田光で大商大“爆勝”発進 お笑い界の巨匠にも知られ父はラジオ出演

スポーツ報知
4回無死一塁、右越えに適時二塁打を放つ大商大の太田光(カメラ・泉 貫太)

◆報知新聞社後援 第67回全日本大学選手権第1日 ▽1回戦 大商大10―0天理大=5回コールド=(11日・東京ドーム)

 大学日本一を争う大会が開幕。2年連続出場の大商大(関西六大学)は、今秋ドラフト上位候補で、お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(53)と“同姓同名”の太田光捕手(4年)が2二塁打1打点と活躍。昨年の2回戦で敗れた天理大(阪神大学)に大勝した。立命大(関西学生)も順当に初戦を突破したが、3年ぶり出場の東海大(首都大学)は初戦敗退を喫した。神宮で予定されていた3試合は雨で中止となった。

 去年の分も倍返しした。0―0の3回無死二、三塁、大商大は滝野要の2点適時打で先制し、続く太田が右中間への二塁打でチャンスを広げた。この回は打者11人で8得点を奪い、天理大の森浦大輔を2回1/36失点でKOした。「森浦を打ってやろうと、ずっと左投手を練習してきた」と、捕手目線で分析してきた太田は胸を張った。

 昨年の全日本大学選手権は2回戦で天理大と対戦し、森浦に16三振を喫して2―4で敗れた。今年は10―0の5回コールド“爆勝”でリベンジ。2年続けて初戦を突破した。太田は守っても大西広樹を好リードし、天理大を内野安打1本に抑えた。「0点でいくのは、さすが太田」と、富山陽一監督(53)が褒めたように、キレる頭脳は“本家”譲りだ。

 太田の名前は「ひかる」。お笑いコンビ・爆笑問題の太田光(ひかり)と読み方は違うものの、漢字表記は同じ。広島・広陵高時代には、その存在をお笑い界の巨匠に知られ、名前が同じというだけで後日、父・正浩さんが太田のラジオ番組に出演した。将来的に野球界で活躍すれば“異種”初共演の可能性も出てきそうだ。

 4番として4打数2二塁打1打点の活躍に、巨人の岡崎スカウト部長は「打撃がいい。ドラフト上位に入る」と名前を挙げて高評価した。「試合に勝てる捕手を目指している」と太田。「ひかり」のような個人プレーに走らず、初の大学日本一を目指す。(伊井 亮一)

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