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優れた制球力と強心臓、それと天然さ…プロを選ばなかった関大・阪本大樹の“才能”

2017年12月13日16時0分  スポーツ報知
  • 関大・阪本大樹

 今年も関西から多くの高校・大学・社会人選手がドラフト会議で指名を受け、プロへの扉を開いた。ただ、今回プロ志望届を提出しなかった中にも注目の好素材はいる。

 今夏、ユニバーシアード大学日本代表にも選出された関大の最速145キロ右腕・阪本大樹(4年)だ。履正社(大阪)では2度の甲子園出場を経験し、大学では1年秋からリーグ戦に登板。身長169センチと上背はないものの、優れた制球力と強心臓で、今秋のリーグ戦では62イニング連続無失点記録を樹立した。同校OBで、現在はチームのアドバイザリースタッフを務める元阪急投手・山口高志氏(67)が持つ最長記録68回に迫る快投で、2季ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。

 マウンドでの雄姿に負けず劣らず魅力的だったのは、少々天然なキャラクター。「そんなヤワじゃない」を「そんな泡じゃない」と言い間違え、笑いを誘ったこともある。山口氏から送られたアドバイス「頭は熱く、心は冷静に」も、「体は熱く、心は冷静に」と勘違いしたまま好投を続けていたという。そのことを知った山口氏は「体を熱くしてどうするんや」と苦笑しながらも「あいつらしい」と目を細めた。

 自身最後の公式戦となった明治神宮大会の初戦・創価大戦は、6回1/3を2失点と踏ん張りながら打線の援護に恵まれず、1―2で初戦敗退。山口氏をエースに優勝した1972年大会以来となる白星を逃し、「粘りきることができなかった」と肩を落とした。

 悔しさを胸に、卒業後は社会人野球の大阪ガスに進む予定で、2年後のドラフトを目指しトレーニングに励む。目標に掲げるプロの世界で、あの人懐っこい笑顔が輝く姿を見てみたい。(記者コラム・種村 亮)

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