井川、現役続行!NPB復帰再び目指す…独立リーグ・兵庫と再契約

スポーツ報知
現役続行を決断した井川

 2003年にリーグ優勝を飾った星野阪神のエースとして20勝を挙げ、昨年11月に独立リーグ「ベースボール・ファースト・リーグ」(BFL)の兵庫からの退団を発表した井川慶投手(38)が今季も現役続行を決断したことが11日、分かった。

 複数の球界関係者によると、兵庫との再契約が決まり、再び独立リーグからNPB復帰という細く険しい道を探る。

 4日に亡くなった星野仙一さん(享年70)も気にかけていた左腕が、今年もユニホームを着ることになった。昨年11月27日には兵庫の球団広報を通じて「いったん休養に入りたい」とコメント。同12月1日に大阪市内で開かれた星野さんの殿堂入りを祝うパーティーに出席した際は、阪神・金本監督らとともにVメンバーの一員として壇上に登場。「まだ現役をやるという気持ちを残して、トレーニングするための休養」と説明していた。

 井川は水戸商から1997年のドラフト2位で阪神入りし、03、05年の2度のリーグ優勝に貢献。5年連続2ケタ勝利を挙げた06年オフにポスティングシステム(入札制度)を利用し、ヤンキース移籍。だがマイナー暮らしが長く、メジャー通算2勝。12年にオリックスで日本球界に復帰したが、かつての輝きは取り戻せず、わずか7勝で15年オフに退団した。16年は兵庫の練習生として、昨季は支配下選手として11勝0敗、防御率1・10をマークした。

 兵庫は昨季限りで阪神OBの続木敏之監督(59)が契約満了で退団し、新監督は未定。チームは15日から始動し、井川も練習に参加する予定だ。

 ◆井川 慶(いがわ・けい)1979年7月13日、茨城県生まれ。38歳。水戸商から97年ドラフト2位で阪神入団。2003年には20勝5敗でリーグ優勝に貢献。米大リーグ・ヤンキースには07年から5年間在籍し、メジャー通算16試合で2勝4敗。12年にオリックスへ移籍し、15年オフに退団。16年に兵庫の練習生となった。NPBとメジャーの日米通算235試合で95勝76敗1セーブ、防御率3・38。186センチ、93キロ。左投左打。

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