【BCリーグ】栃木・村田修一、貫禄の3打数3安打「久しぶりに試合ができて楽しかった」

スポーツ報知
試合終了後、たくさんの荷物を自分で運びながら球場を後にする栃木・村田(カメラ・生澤 英里香)

◆BCリーグ・オープン戦 武蔵6―10栃木(23日・熊谷さくら運動公園)

 独立リーグのルートインBCリーグ・栃木ゴールデンブレーブスに移籍した前巨人の村田修一内野手(37)が23日、埼玉・熊谷さくら運動公園で行われた同リーグ・武蔵ヒートベアーズとのオープン戦に「4番・三塁」で実戦初出場。3打数3安打の活躍で貫禄を見せつけた。

 やはり格が違った。初回2死二塁で中前にライナーで弾き返す適時打を放つと、3回に左前打、4回には右前打と、鮮やかな広角打法で猛打賞をマークして代走と交代。アーチこそなかったが「久しぶりに試合ができて楽しかった。ヒットも出てよかった」と、笑顔で“デビュー戦”を振り返った。一流の技術が詰まった3安打に、辻武史監督(38)も「やっぱりお手本になる。ウチだけじゃなく、BCリーグ全体のレベルアップにつながるはず」と大絶賛だ。

 本拠地の栃木・小山市からチームバスで約2時間の移動。応援団のトランペットはあるものの、観衆は約100人。更衣室にシャワーはなく、食事は弁当。トイレも改装工事中で、球場外の公衆トイレで用を足した。強風で打球の目測を誤るミスが続出するなど、あらゆる面でNPBとは差がある新天地。だが、村田はきっぱりと口にした。「BCリーグではこの環境が当たり前。全て思い通りにいくとは思っていない。僕も若い選手もNPBを目指すという目標は一緒。レベルとかは関係ない」。交代後もベンチで立ったまま若き仲間たちのプレーを見守った。試合後のインタビューでは「楽しかった」という言葉を何度か繰り返した。再発見した野球の楽しさを原動力に、男村田は夢への再挑戦を続ける。(星野 和明)

野球

×